たった30億個のB細胞

B細胞抗体を産生する白血球で、人間の血液中には約30億個存在する
一見多いように見えるが、次の2つの事実を知ると印象が変わる

①1個のB細胞は1種類の抗体しか作れない、②人間が作る抗体は約1億種類ある
つまり、1つの抗原に対して抗体を作れるB細胞は、血液中に30個しかない計算になる
成人の血液量4~5Lに対してこの量では到底、生体防御の機能を果たせない

そこで抗原が侵入すると、適した抗体を作るB細胞だけが大量に増えると考えられており
B細胞が「選択」され、大量に「クローン」を作ることからクローン選択説という

B細胞は自身が作る抗体と合致する抗原に遭遇すると、約12時間おきに2倍ずつ増え
1週間程度で約20000個のクローンB細胞が作られる
1個のB細胞は毎秒2000個の抗体を生み出し、これで初めて感染防御が可能になる

増えたB細胞は1週間ほどで死んでしまうが、そうでなければ不要なB細胞で溢れてしまう
前の侵入者に有効だったB細胞は、恐らく次の侵入者には役に立たないのである
抗体なネコ
ちなみに、クローン選択説を提唱したバーネット博士は、後にノーベル賞を獲得するが
「クローン選択説」の功績に対してではなく、別の免疫の仕組みの解明に対してであった

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【お知らせ】ブログ更新を"少しずつ"再開いたします

ご無沙汰しております。
不定期更新と書きながら全く更新しませんでした…申し訳ございません。

本日、無事にTOEFL iBTの目標点を達成できたので
少しずつブログ更新を再開していきます。

ただ、最初の入試が6月に控えており、受験準備もこれから佳境を迎えるため
更新やコメントの返信は不定期&スローペースになりますが、何卒ご理解いただければ幸いです。

今後ともよろしくお願いいたします。

【お知らせ】3月半ばまで不定期更新にいたします

いつもご訪問いただき、誠にありがとうございます。

これから1カ月ほど、記事の更新が不定期になります。
理由は医学部受験に必要なTOEFL iBTに向けて、英語の勉強に専念するためです。
ブログの方はスキマ時間でボチボチ更新していけたらと思います。

楽しみにしていただいている皆様には大変申し訳ございませんが
何卒、よろしくお願い申し上げます。

自然免疫が機能しない病気

自然免疫マクロファージや好中球などが主力となり遂行される異物排除機構である
T細胞やB細胞が主力の機構とは異なって即効性があり、抗原に非特異的に働く
感染した病原体の情報は体に記憶されない(記憶が成立しない

先天的に自然免疫が十分に機能しない疾患がいくつか知られている

通常、好中球が病原微生物を取り込むと、活性酸素種を用いて微生物を殺傷したり
加水分解酵素の詰まった細胞内器官に微生物を閉じ込めて、微生物を破壊したりする
従って、好中球の活性酸素種産生能に異常があると細菌感染症が重症化する
この疾患を慢性肉芽腫症という

また、細胞内には線維状タンパク質が張り巡らされ、細胞の運動や物質輸送に働くが
好中球が取り込んだ微生物も、このタンパク質を足場に細胞内器官へ輸送される
この足場タンパク質に異常があり、微生物を適切な細胞内器官へ輸送できない疾患が
チェディアック・東症候群で、この疾患でも細菌感染症が重症化する
好中球から逃げるネコ

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遺伝病の基本のキ

変異した遺伝子が1コピー存在すると、細胞機能はどうなるだろうか

子は、両親から遺伝子を受け継ぐ結果、遺伝子が最低でも2コピーずつ存在する
そして、基本的に両方の遺伝子産物が、タンパク質として細胞機能を遂行している

顕性遺伝病は、正常な遺伝子が1コピーあっても発症する
これは、正常な遺伝子産物が1コピー分では十分に細胞機能を遂行できない状況である

潜性遺伝病は、正常な遺伝子が1コピーあれば発症しない
これは、正常な遺伝子産物が1コピー分産生されれば細胞機能を遂行するのに十分である
という状況を示している

結局、遺伝子の変異パターンによって機能をもつタンパク質の存在量が変化
その存在量が細胞機能を遂行するのに十分か否かによって遺伝形式が決まる

このような遺伝形式を、発見者の名にちなんでメンデル遺伝といい
遺伝病を理解し、家族にカウンセリングを行う上で、最も基本的な概念となる
メンデルキャット
ちなみに、明らかに遺伝的な影響はあるが、メンデル遺伝に従わない現象も多い
例えば、身長を支配する遺伝子は複数存在し、中には背を高くする方向に作用するものもある
そのような遺伝子が多ければ身長は高くなると考えられており、この形式を多因子遺伝という

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